導入のしやすさを重視
レグレッションテスト25時間→3時間で約88%減
株式会社エヌアイデイ様・導入事例
株式会社エヌアイデイは「ヒューマンウェア」を理念とする独立系IT企業です。1967年の設立以来、さまざまなお客様にソフトウェア開発、ITインフラ構築、監視・運用で貢献してきました。幅広い分野でお客様のビジネス課題解決に向けたソリューションをご提供します。
ATgo導入の経緯
「テストが終わってないからリリースできない」問題
エヌアイデイでは特定保健指導支援システムMIEL(ミエル)というソフトウェアを開発し、クラウドサービスとして提供しています。2008年より長年提供してきたソフトウェアで、広くご利用いただいております。そのため機能改善やリリースの機会が定期的にあるのですが、その品質確保とテスト工程の効率化に課題を感じていました。
いつも新規開発によるデグレがないか確認するために、1環境あたり3日ほどかけてテストしています。しかし、単純作業なのに時間がかかるため「テストが終わってないからリリースできない」という事象が発生することも。このようなレグレッションテストを自動化させて、工数削減を目指そうとATgoの導入に至りました。
ATgoを選んだ理由
社内展開を見据えて導入のしやすさを重視
複数プロジェクトへの展開を見据えて、導入のしやすさというのは重視していました。導入後に社内で横展開をして、全体の設計品質・テスト品質を上げるというのも一つの命題でしたので、その場合「すぐに使える」「分かりやすい」ツールというのは大事かなと考えていました。その点ATgoは、担当者も使い方がすぐに分かったと言っていましたよ。ポチポチ画面操作するだけなので、初めて試しに作った時は30分くらいでテストが組めました。本当に感動した記憶があります。
導入後の効果
作業時間が25時間→3時間に、約88%削減
現在は総合テストにて、単純作業だけど時間がかかってしまうテストをATgoで自動化させています。デグレ確認のため、リリース毎にテストを実施しているのですが、以前はテストの実施に1環境あたり25時間かかっていました。
ATgo導入後は、自動テスト実行とエビデンスの確認だけでよくなったので、総合テスト実施時間は3時間程度まで減りました。22時間減ですね。忙しいときは単純作業に人手を割くのがとても惜しいので、簡単な作業を任せられるのは嬉しいです。まだ全ての環境には導入できていないのですが、導入できた部分の効果には満足しています。
特に、試験の証跡を自動保存してくれるのは楽ですね。デグレチェックだと毎回ほぼ同じスクリーンショットになるのですが、それでも実施ごとに取らないといけないので、この機能は嬉しいです。MIELは自社製品ですが、受託開発などの場面ではテスト成績書として役立つんじゃないかと思います。
それから試験の自動判定。エビデンスの検証データを登録さえしておけば、あとはそれをチェックするだけなので、これも良い機能だなと思っています。工数に加えて、やはりヒューマンエラーやミスがなく試験結果を出せるというのが、自動化の良いところだと感じています。
今後の展望
少しずつ他のプロジェクトにも展開したい
今後は少しずつ他のプロジェクトにも展開し、Webの総合テストは全て自動化したいと考えています。まだ具体的に動いている段階ではないのですが、やはりフローティングライセンスは便利そうですね。引き続き、まずは現プロジェクトでの活用に取り組んでいきます。
この記事は2023年8月に取材しました。